5.衝突し始める

最近のネットワークでは基本的に双方向。これを全二重と言います。

電話と一緒ですね。声が聞こえていても、同時に喋れる。
逆に「喋りますよ〜!」「聞こえてますよ〜」ってトランシーバーみたいなやり取りを半二重と言います。
ってか最近の若者はトランシーバーなんて知らないか。
もちろん片方が喋っていると片方は聞くしかない。
これがデータリンク層で発生する。レイヤー2のお話。
片方だけで通信しようとすると、待ち時間が発生する。これを解消する技術が一時期あった。自分の番にならないと発信出来ないとか、ちょっと様子見で発信してみて、誰も使っていないのが確認出来たら全部送って他の人が送れないするようにしたりとか。
一応技術には名前が付いていて、トークンリング方式とかCSMA/CD方式とか言われているもの。
衝突するとデータが壊れてしまうのですよ。
そうしたら使い物にならないから捨てちゃうのです。
捨てちゃうパケットが多くなればなるほどデータの通信時間は伸びていきます。
待つ人が多くなればなるほどそれだけ効率が悪くなって、さらにデータ通信の総時間が増えます。
一応こんなことをどうでも良さげなスイッチとかルータで行っています。
また、使っているパソコンでも普通に行われています。
差せば使えるって技術は知識として持っていないととても不思議で面倒くさい工程を経て実現しているのです。
こんな知識知らなくても実際に使えてしまうのが原因で、使えなくなった時の対処法が全く分からなくなるのです。
だから前はこうやったら直ったという事例を覚えててテレビは叩くと直るとか、ファミコンカセットはふーふーすれば動くとかよく分からない対処法がもてはやされ、信じられるのです。
よく分からないから再起動するってのもこういう理由からです。
このサイトでは大体の原因と、技術や知識がなくても出来る対処法、それにその事象が起こりうる背景にスポットを当てています。
だから困ったら再起動。
それでダメなら買い替え。
そうすれば業務は継続していきます。
原因を追究するコストと業務停止時のインパクトを比べて余裕があるなら調べればいいし、無理矢理やらされているなら買い替えを推奨します。
ちなみに高価な機器やインテリジェントなマシンで1発目から再起動掛けると一定の確率で壊れます。
そこは責任持てません。

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