業績が順調で規模が大きくなってきました。部署が増えて人数がさらに増えてくると、システム担当の出番が増えてきます。
自社でシステム開発したり、クラウドサービスを利用したりと、業務効率化とコスト削減が必要になってきます。
システムってのは人というリソースを効率よく業績に繋げるための補助的なものです。
この辺りから初めてシステムとネットワークとインフラとそれぞれの分野に特化したエンジニアが必要になります。
なんでかって言えば、覚えなきゃいけないことが多くなりすぎたり、単純に人手が足りなくなったりしてくるからです。
システム系エンジニアは裏方なんですが、会社は裏方の重要性は理解しません。
専門知識を持った人を社内で育成したり、ヘルプデスクを社内の人員で賄うよりは、アウトソースした方がコスト的に安くなるからです。
だから社内システムの担当は少なく配置されてたり、知識が無いのに適当に配属されて押し付けられてよく分からないけどネットワーク構築しちゃいましたって人も多いと思います。
どちらかと言えばイヤイヤやってる人向けに、後任の人が困らない最低限のことをするにはどうしたらいいか?が主なテーマなので基本好きにしていいけど、無いと引継ぎが困るということに焦点を当ててみたいと思います。
- 基本設計
- 詳細設計
- 物理結線図
- ラック図
- ネットワーク構成図
- 機器台帳
- アドレス台帳
- セグメント管理台帳
- パスワード管理表
- パケットフロー図
- 運用ポリシー
ざっくりとこれくらいあれば大体基本骨子はなんとかなります。
逆に言うとこれが揃ってない現場が多すぎです。
これに追加して機器台帳に盛り込んでもいいけど、ファーム管理とEOL管理のインベントリーリストや保守ベンダー連絡先一覧と、各システム担当者一覧があると結構便利になります。
オーナーと実際のユーザーは違うのでその辺も考慮した書き方になっていればベターです。
ここで問題なのは複数参照しないといけない台帳があるとあまり実用に耐えられないものになっちゃうということ。
出来るだけ一意のものになっているのが好ましいし、変な関数で参照させると、いざという時に間違いに気付かない場合があるので要注意です。